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特集記事

五感を刺激する
青森アート旅

〜AOMORI GOKAN〜

2020年、青森県内5つの美術施設による連携プロジェクト
「AOMORI GOKAN」がスタートしました。
このプロジェクトでは、それぞれ異なる特色を持つ5館が共通のテーマを設け、
アートを盛り上げていきます。
そして作品はもちろん、美術館の建築も合わせて鑑賞してみると、
今まで気づかなかった新たな発見があるかも。
「見る」だけではなく、「聞く」「嗅ぐ」「触る」「味わう」すべての感覚を使い、
「GOKAN=五感」をふるわす旅に出かけましょう。

縄文のエネルギーが生み出す個性豊かな青森のアート
~青森県立美術館~

縄文のエネルギーが生み出す個性豊かな青森のアート~青森県立美術館~

2006年に開館した青森県立美術館は、隣接する三内丸山遺跡の発掘現場から着想を得て、建築家・青木淳により設計されました。
遺跡の発掘調査のために掘られる「トレンチ(濠)」をイメージした空間に、 その上から振り落ちるように覆いかぶさったホワイトキューブの、茶色と白の対比が美しいユニークな建築です。
また、アートディレクター・菊地敦己による、シンボルマークやサイン等の統一されたデザインにも注目です。

作品:企画展「東日本大震災10年 あかし testaments」(2022年1月23日まで開催中)
作品:企画展「東日本大震災10年 あかし testaments」(2022年1月23日まで開催中)

「あれっ!浮いてる?」
凹凸の組み合わせによって生まれるすき間にも注目しながら歩いてみましょう。

作品:奈良美智《あおもり犬》2005年 ©Yoshitomo Nara
作品:奈良美智《あおもり犬》2005年 ©Yoshitomo Nara

常設展では、棟方志功や奈良美智をはじめとする個性豊かな郷土作家の作品や、日本画や洋画・現代アートなど、幅広い作品を鑑賞することができます。
また、アレコホールに展示されている巨大な作品・シャガール《バレエ「アレコ」舞台背景画》も必見です。

そして青森県立美術館の名物といえば、奈良美智《あおもり犬》。
ここではあおもり犬と一緒に記念撮影ができます。
冬には降り積もるまっしろな雪の帽子をかぶった姿を見られるかも?

旅人メモ:ミュージアムショップ
~アートをおうちに持ち帰ろう~

ミュージアムショップでは、美術館に関連するグッズや青森ならではの個性あふれる商品が揃います。
奈良美智グッズも豊富に取り揃えており、その中でも人気なのが「あおもり犬貯金箱」。
ソフトビニール製のつるんとした素材で、国内でひとつひとつ手作りされています。
たたずまいがとっても可愛らしく、存在感抜群です。 青森県立美術館のオリジナル絵本「シャガールとバレエ「アレコ」 色よ、おどれ」もおすすめです。

ミュージアムショップ

八甲田の自然の中に溶けこむ円弧形のギャラリー
~国際芸術センター青森〜

八甲田の自然の中に溶けこむ円弧形のギャラリー

2001年に開館した国際芸術センター青森は、八甲田山麓の自然にすっぽりと包まれ、自然の中に溶けこむような建築が特徴的。
これは建築家・安藤忠雄によって「見えない建築」をテーマに設計されたものです。
円弧形のギャラリーや野外ステージは声の反響も大きく、さまざまな音の響きを楽しむことができます。

また、年2回程度行われるアーティスト・イン・レジデンスも魅力のひとつ。
国内外のアーティストが、一定期間施設に滞在して制作を行い、展覧会や公演を開催します。
連携イベントやワークショップでは、アーティストと交流できるチャンスも!

作品:淺井裕介《植物になった白線@ACAC》
作品:淺井裕介《植物になった白線@ACAC》

敷地内には20数点を数える野外彫刻作品が点在しています。
開館当時に設置された作品や、アーティスト・イン・レジデンスで制作された作品などが混在しており、森の中を散策しながら作品を鑑賞することができます。
マップを見ながら散策したり、または作品との偶然の出会いを楽しみながら散策するのもおすすめです。

旅人メモ:四季のアーケード
~自然の音と匂いを感じよう~

豊かな自然に囲まれた国際芸術センター青森には、日常的に散歩をしている人もちらほら。四季のアーケードの中を歩くと、天気のいい日には三角形の光が降り注ぎます。アートを鑑賞しつつ、季節によって変化する自然の音や匂いを感じられるのはここならではの楽しみ方です。 ※四季のアーケードは冬期間閉鎖されます。

四季のアーケード

通りがそのまま美術館に!現代アートが混ざり合うまち
~十和田市現代美術館〜

作品<中央>:鈴木 康広《はじまりの果実》 (“Arts Towada十周年記念「インター + プレイ」展” (2022年5月29日まで開催中)の作品)
作品<中央>:鈴木 康広《はじまりの果実》
(“Arts Towada十周年記念「インター + プレイ」展” (2022年5月29日まで開催中)の作品)

十和田市現代美術館は「アートを通した新しい体験を提供する開かれた施設」として2008年4月に開館しました。
建築家・西沢立衛によるこの建築は、作品ひとつひとつの展示室が「アートのための家」として独立し、まるで美術館自体がひとつのまちのように見えます。
官庁街通りから見られる作品もあり、それらはまちに対して展示されたようなアート作品として楽しむこともできます。

作品:ロン・ミュエク《スタンディング・ウーマン》
作品:ロン・ミュエク《スタンディング・ウーマン》

十和田市現代美術館では、草間彌生やロン・ミュエクなど、世界で活躍するアーティストの作品が常設展示されています。
撮影できる常設作品も多いので、直接じっくりと鑑賞するのはもちろん、写真を通してみると新たな楽しみ方ができそう。
ロン・ミュエク《スタンディング・ウーマン》は、どこから撮っても迫力があります…。

作品・草間彌生《愛はとこしえ十和田でうたう》
作品・草間彌生《愛はとこしえ十和田でうたう》

2010年に完成した、美術館の向かいにあるアート広場でものんびりと作品を鑑賞することができます。
中でも、色鮮やかな水玉世界がひときわ目を引く作品・草間彌生《愛はとこしえ十和田でうたう》は、草間彌生のこれまでにない規模をもつ屋外彫刻作品となっています。

写真におさめても楽しい作品がならぶアート広場。作品を鑑賞しながら、ぜひ写真撮影も楽しんで。

旅人メモ:ストリートファニチャー
~まちなかに点在するアート~

美術館のある官庁街通りや、近くの商店街にもストリートファニチャー(屋外作品)が点在しています。中でも、歩道に置かれた2つの大きな枕が印象的な作品・リュウ・ジァンファ《マーク・イン・ザ・スペース》は、彫刻作品として鑑賞するのはもちろん、ベンチとしての役割も。

私たちが日頃使用している日用品が歩道の上にある不思議な感覚を楽しみながら、座って作品の一部になってみたり、まち並みを眺めてみたり。日常の中にアートが溶け込む、十和田の魅力を味わえる作品のひとつです。

ストリートファニチャー

100年以上の記憶を継承する、弘前ならではの美術館
~弘前れんが倉庫美術館〜

100年以上の記憶を継承する、弘前ならではの美術館~弘前れんが倉庫美術館〜

明治・大正時代に建設された吉野町煉瓦倉庫を改修し、2020年に開館した弘前れんが倉庫美術館は、耐震性能を高めつつ、残せるものは可能な限り残す「記憶の継承」をコンセプトに建築家・田根剛が改修設計を行いました。
「弘前積みレンガ工法」という独自の積み方で作られた美しいアーチのエントランスも見どころです。

倉庫が建設された当時から現代まで、時代の異なるレンガが積み重なった壁は、違和感なく調和するよう、職人さんの手によって工夫されています。
他にも古い階段や木造の壁など、館内の至るところに建設当時の建物の記憶が残されており、街のあちこちに歴史的建造物が多く残る弘前ならではの美術館といえるでしょう。

作品<奥>:ケリス・ウィン・エヴァンス《Drawing in Light (and Time) ...suspended 》作品<手前>:斎藤麗《ウィンター・ドーナッツ/イワキサン》 (2021年度秋冬プログラム「りんご前線—Hirosaki Encounters」(2022年1月30日まで開催中)の作品)
作品<奥>:ケリス・ウィン・エヴァンス《Drawing in Light (and Time) ...suspended 》
作品<手前>:斎藤麗《ウィンター・ドーナッツ/イワキサン》
(2021年度秋冬プログラム「りんご前線—Hirosaki Encounters」(2022年1月30日まで開催中)の作品)

展示室の黒くざらつきのある壁は、倉庫時代に防虫・防腐のために塗られたコールタールをそのまま残したもの。
独特の雰囲気があり、弘前れんが倉庫美術館の特徴のひとつとなっています。

春夏プログラム「りんご宇宙─Apple Cycle / Cosmic Seed」と、現在開催中の秋冬プログラム「りんご前線—Hirosaki Encounters」は、二部構成で展開された2021年度の展覧会。 ネオン管を使用した彫刻作品、ケリス・ウィン・エヴァンス《Drawing in Light (and Time) ...suspended 》は、春夏プログラムから継続して展示されています。

作品:塚本悦雄「津軽モンタージュ」
作品:塚本悦雄「津軽モンタージュ」

現在開催中の、2021年度秋冬プログラム「りんご前線—Hirosaki Encounters」では、世代も背景も大きく異なる弘前ゆかりのアーティストたちの絵画、彫刻、ドローイング、映像、インスタレーションなど多様な作品を鑑賞することができます。

また、展示室のあちこちで見られる木箱は、りんご農家が使用する「りんご箱」。 青森の家庭でも馴染みのある道具です。

旅人メモ:CAFE & REASTAURANT BRICK
~シードルの歴史に想いを馳せて~

弘前れんが倉庫美術館の建物は、かつてシードル工場として使われ、日本で初めて本格的なシードルが作られました。
美術館に隣接するレストラン「CAFE & RESTAURANT BRICK」では、青森のいろいろなシードルが楽します。
中でもおすすめは「A-FACTORY 弘前吉野町シードル」の飲み比べセット。
5種類の中からお好きな3種類を選んで味わうことができます。
青森県産の旬の食材を使用したバラエティ豊かなフードも合わせてどうぞ。

CAFE & REASTAURANT BRICK

人とまちを巻き込み、みんなで作る美術館
~八戸市美術館〜

人とまちを巻き込み、みんなで作る美術館~八戸市美術館〜

八戸市美術館は「種を蒔き、人を育み、100年後の八戸を創造する美術館~出会いと学びのアートファーム~」をテーマに、2021年11月3日、新たに生まれ変わりました。今後、美術館の枠を越え、八戸のまちにはみ出していくような取り組みが行われていく予定です。

エントランスから広がる巨大な空間「ジャイアントルーム」が特徴的なこの建築は、西澤徹夫建築事務所・タカバンスタジオ設計共同体によって設計されました。美術館のようで、美術館じゃない?
行くたびに新たな発見がありそうな、自由な発想がたくさん詰まった施設です。

八戸市美術館開館記念「ギフト、ギフト、」

開館後最初の展覧会、八戸市美術館開館記念「ギフト、ギフト、」では、 八戸市を代表する祭り「八戸三社大祭」からはじまる、アートを通した“ギフト”の精神を見つめる展覧会とプロジェクトを展開しています。 写真や映像、インスタレーションなど、10組のアーティストが手がけた八戸ならではの作品や、1組のコレクションが並びます。

テラスカウンター

八戸市美術館には、テラスやカウンターなど誰でも自由に使える場所がたくさん。
仕事をしたり、待ち合わせをしたり、おしゃべりをしたり、自由に人が集う場所として使うことができます。
カフェやレストランなどは併設していませんが、周辺の飲食店で買ったものを持ち込んで食べることが可能です。
人が集うことで生まれる会話から、新たにアイディアが生まれたり、情報収集ができるかもしれません。

旅人メモ:マチニワ
~水の音色が響く、みんなの憩いの場~

美術館の周辺には「八戸ポータルミュージアム はっち」「八戸ブックセンター」そしてその間をつなぐ広場「マチニワ」があります。
マチニワにはガラスの屋根があるため、雨や雪などの天候に左右されずに過ごすことができ、 音楽イベントや大型ビジョンを使ったライブビューイングなど、さまざまなイベントも行われます。 また、青森県出身のアートディレクター森本千絵さんによって監修されたシンボルオブジェ《水の樹》は、1時間ごとに水が奏でる音色で定刻をお知らせしてくれます。
八戸市民がつどう、まちなかの「庭」。
ぜひこちらにも足をのばしてみましょう。

マチニワ

旅人メモ:八戸ブックセンター
~お気に入りの一冊に出会える「本のまち」の拠点~

八戸ブックセンターは全国的にも珍しい、なんと市が運営する公営書店です。 書籍の販売だけではなく、本にまつわる展示など「本のまち八戸」推進の拠点として、さまざまなイベントをおこなっています。 専門書や郷土にまつわる本も多く取り扱っており、館内ではカウンターで購入した飲み物を楽しみながら本を閲覧することもできます。

八戸ブックセンター

どう行く?どこから行く?青森アートめぐり

今回紹介した美術館がある都市は以下の通り。
●青森市:国際芸術センター青森・青森県立美術館
●十和田市:十和田市現代美術館
●弘前市:弘前れんが倉庫美術館
●八戸市:八戸市美術館

弘前・青森・十和田・八戸の各都市間は車で40分~1時間30分ほど。
このうち、十和田と八戸は40分程度と、1日で巡れる距離感です。
たとえば1日目は青森、2日目は南下して弘前、3日目は東へ向かって八戸、同日に北上して十和田など、5つの美術館を巡るなら、3日以上の旅がおすすめ。

2020年から2021年にかけては青森アートにとって節目の年。
2020年は弘前れんが美術館が開館、十和田市現代美術館のArts Towadaが10周年。
2021年は青森県立美術館が15周年、国際芸術センター青森が20周年、 八戸美術館が開館。
そんな中で、さらなるレベルアップを図って企画されたAOMORI GOKANのプロジェクト。
五感すべてで青森のアートを感じる旅へと出かけてみませんか。

AOMORI GOKAN

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